「バカになれ!」水野和敏著
2015/01/11

年末はいつも図書館へ足が向く。
そして 10冊くらいの本をランダムに借りてくるのだ。
今回一番面白く読ませてくれたのが コレ ↓
「バカになれ!」
カリスマ・エンジニア 水野和敏著
「ゼロからの発想術」
暮れに新発売されたばかり。
新刊本コーナーにとり残された感じで一冊あったのを
タイトルだけで手にとった。
(バカになるのは、全身脱力するのと同じくらい難しいと実感しているから)
著者を知らなかったのだが長野県出身
そして 生島足島神社も登場するのだ。
著者は、元日産GT-R開発責任者だったのだ。
若いエンジニアに読んでもらいたい本だな。
逆転の発想、非常識な発想。
でも、すべてが情熱をかけて仕事をして結果を出してきた体験から
発せられているから、説得力がある。
《ジンクスが強さを作る》
責任、恐怖、プレッシャー。それに打ち克つためには自身で心の環境を整えるしかない。
たとえば、服装。サーキットに行くと、必ずブルーのシャツに紺のセーター、紺のズボン。
GT-Rのカタログの最初の写真はブルーの車体に。
プレゼンで見せるGT-Rも必ずブルー。
すべてを青色で統一しているのは、それが俺のラッキーカラーだからだ。
青で身の周りを固めることで、「俺はこの仕事に全力を注いでいる」
「絶対に大丈夫」という心の状態を作っているわけだ.
お守りは「日本の真ん中」生島足島神社のものを絶えず身に付けている。
実験車にもレーシングカーにも見えないところに貼っていた。
勝負服を着た瞬間、強くなる自分を感じた経験は誰にでもあると思う。
それは「苦しいときの神頼み」とは違う。
自分にやれる準備は全部やった。後は実行するだけ。
強くなるには弱さを知らなければならない。
その証拠が野球のイチローだ。彼ほどの選手でもジンクスを守っている。
一時期は毎朝同じカレーライスを食べていたというし、
球場に入って、練習をして、打席に入るまで、
全部がんじがらめにルーティンを決めているという。(以上、飛び飛びの抜粋)
話題は多岐にわたっていて、スマホ市場で日本勢が負ける理由、
エネルギー問題のカンタンな解決策、電圧をあげれば良いと。
有識者の意見をダラダラ聞くよりも
「まず先に脱原発を決めろ、そうすればアイデアは出てくる」
と言った小泉元総理のように政治家が決心することが大事なんだと。
ゼロリセットすれば本質が見えてくる。
(私が仕事をしていた頃、社長がよく言っていたなぁ、「原点に戻れ」と)
相手の心を読む、与える、感動してもらう、これがモノ作りだと。
恋愛するのと同じだというのも面白かった。
明快 かつ痛快《水野節》読ませます

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「告発」目当ての一冊だった。
記事が長くなったので、次回の記事に。
この記事へのコメント
これ、読んでみたいですね?
私はGT-Rは憧れの車ですので♪
開発者が長野県出身だとは、知りませんでした。
生島のお守りを持っているという事は、上田の方ですかね?
Posted by がんじいに
at 2015年01月12日 10:23
>> がんじいにさん、 是非!オススメですよ~^^
水野節と言うそうですが読みやすいです
もちろん、知らない技術系のことは飛ばして(笑)
私のようなシニアでも面白く読めるということですよ
長野県出身とだけありましたがねぇ
宇宙最大のエネルギーは《時間》ではないだろうか
などなど 興味深い持論もてんこ盛りです
今野さんの本も!
もう一つシリーズもの見つけました(私が知らなかっただけかも)
Posted by うたかた夫人
at 2015年01月12日 10:38
信濃毎日新聞主催の講演会に来られた方ですね
記事にもなったので「GT-R開発者が長野県人か」と驚いた記憶があります
スカイライン の名称自体、桜井眞一郎氏がスキーで来た志賀高原から白馬方面を見て稜線の美しさに感動し「いつかあのスカイラインの様な美しい車を作りたい」の思いが込められていますので、縁ありますね
エコカー全盛でこの手の車を見下す人が多くなりましたが、自動車好きが多い多い欧州では未だスポーツカーは憧れの的なのです
模型店でもGT-R、大和、零戦、タイガー戦車を四天王と呼んで定番人気商品だそうです
Posted by DT33
at 2015年01月12日 11:05
>> DT33さん、模型の四天王、人気あるんですねぇ^^
実は私、GT-R どんな車か形すら知らないんですよ(爆)
スカイラインは知ってます!
大見得切るほどではなくて、やっぱりカッコイイなぁって
雪の稜線を見ての命名なら むべなるかな☆
娘が20代でしか乗れないからって、紺のロードスターに乗ってきたときは◎_◎
気でも狂ったの~? 一回で良いから乗せてぇ~!(笑)
もう10年以上前のことです
その後は娘が弟に譲って、弟の方も3年前まで大切に乗っていました
長野県ゆかりの話を聞くのは嬉しいものです☆
Posted by うたかた夫人
at 2015年01月12日 11:40